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2007年09月20日

「ケータイ書籍

そろそろオトナも…小説、写真集まで

重たい本を持ち歩くことがなくなるのは本当に利点だとおもいます。
ただ、携帯で本を読むというのは、なんとなくしっくりこない。
やはり本は本で読みたいと思ってしまう。

本屋が好きな私にとっては、本屋で立ち読みしながらあれこれと選ぶことも楽しみ。
携帯書籍になじむのにはもう少し時間が必要なのかもしれない。

■待ち受け、着うたに続くキラーコンテンツ

 携帯電話で小説やビジネス書、漫画や写真集などが読める「ケータイ書籍」が人気になっている。現在はまだ若者向けのコンテンツが多いが、30?50代の男性読者を意識した書籍も増えてきた。「ケータイなんかで本が読めるか」なんて毛嫌いしていないで、試しにアナタも読んでみてはいかが?

 【通勤中サッと】

 会社員の男性は、毎日の通勤中にケータイで小説を読むのが日課になっている。
 「シャーロック・ホームズをはじめとする海外ミステリーを主に読んでいます。古い本は近所の小さな書店では手に入らないことが多いのですが、ケータイ小説には古い作品がそろっているし、“売り切れ”もないので便利です」
 「重い本を持ち運ぶ必要もなく、目が疲れてきたら文字表示を大きくできる」点もお気に入りの理由。ただ、「紙の本のように、それまで読んだページと残りのページ量を比較して終わりを予想できない点に若干の疲れを感じる」ことも。「だけど手軽だし、思いついたときにすぐ購入できるので、とても便利」と大野さんは言う。

 【市場は急拡大】

 ケータイ書籍の市場は、2003年に5000万円程度だったのが、06年には110億円にまで急拡大した(インプレスR&D調べ)。携帯電話各社も、待ち受け、着うたに次ぐキラーコンテンツとしてケータイ書籍に注目し、力を入れ始めている。
 それに伴い、ケータイ書籍を扱う書店(サイト)の数も増えた。現在、約300店がケータイ書籍の配信を行っている。サラリーマンになじみの深い新潮社も、04年から自社や他社の電子書店で書籍を販売している。同社開発部電子メディア事業室によると、「読者は10代後半から20代が多いが、最近は年齢層が広がっている。この1年で、ケータイ書籍の売り上げは約3倍になった」という。
 『国家の品格』や『華麗なる一族』『憑神』など、オトナの読書に堪える書籍も同社から続々配信されている。
 「以前は、官能小説やライトノベルなど、ケータイでも読みやすそうな書籍を多く出していた。また、紙の書籍の売り上げに影響しないよう限定していた。しかし、自宅では本、出先ではケータイと読み分けする人や、そもそもの読者層が違うことがわかり、いまは新刊と同時にケータイ用に販売する書籍もある。文字も拡大できるので中高年でも読みやすいと好評のようだ」(同)
 ケータイのパケット(データ)定額制が浸透したことや、端末のデータ保存容量が増えたことで「書籍を数冊分丸ごと簡単にダウンロードできるようになった」ことも、売り上げの大幅アップにつながったという。

 【いつでもどこでも】

 ケータイ書籍を総合的に検索できるサイト「hon・jp」(http://hon.jp)を運営する落合早苗社長は、“ケータイ読書”の便利さを次のように説明する。
 「思い立ったときに、いつでもどこでも買えて、どこでも読めるというのが最大の利点。ドコモとソフトバンクモバイルはサイトにアクセスしながら読む形式が主流ですが、auの場合は1冊丸ごとをメモリーカードにダウンロードでき、携帯電波の届かない地下でも簡単に読めます。ケータイ本体を変更しても、カードを差し込むだけで再び読めるので、小さなメモリーカードが“本棚”になります」
 なるほど。これならまさに本棚いらず。部屋もスッキリするかも。
 「それに、携帯の画面はバックライトなので、寝床や暗い場所でも読めます。また、ケータイ書籍の中には、雑誌の特集記事を“切り売り”しているものもあります。読みたい記事だけが購入できるので、お得です」
 ケータイ書籍には、それまで読んだ部分をマークする“しおり機能”もあるので、いつでも続きが読める。

 【1人でこっそりと…】

 小説だけでなく、コミックや写真集なども多数発売されている。いい年をした男が電車の中でマンガ本を読む姿はカッコ悪いが、ケータイなら恥ずかしさも半減か。コミックはひとコマずつ表示されるが、横長のコマや吹き出しなどはケータイ画面でも読みやすく工夫されている。
 グラビアアイドルの写真集を買ったり読んだりするのも、妻子持ちの男性にはちょっと抵抗があるだろう。そういう人はケータイでひそかに写真集を購入し、メモリーカードに“秘蔵”しておけばいい。
 最近のケータイの画面は大きく高精細なので、写真集も細部まで鮮やかに鑑賞できる。DVDから特別に切り出した“特典画像”もあり、ちょっとしたお得感も味わえる。

 【低価格で“立ち読み”も】

 気になる価格だが、前出の落合さんは「コミックの場合、だいたい1話が30円から50円。小説やビジネス書は新刊の単行本で1500?2000円の価格のものがケータイなら500円前後」と言う。
 各携帯電話会社の公式サイトから購入する場合は電話料金と一緒に料金を支払い、書店サイトから直接購入する場合はクレジットカードなどで決済する。
 特徴的なのは、コミック全巻買いなどが簡単にできること。これはデジタルデータならではの長所だ。「シリーズものはセット販売などが用意されています。そのほかに、月額の定額で何冊でも読み放題というサービスを実施している書店もあります」(落合さん)
 また、立ち読みが楽しみで書店を訪れる人も多いだろう。実はケータイ書籍も“立ち読み”が可能だ。「最初の数ページが読めたり、著者紹介やあらすじを読めるサービスが用意されています。ケータイ書籍は装丁や質感で判断できないため、紙の本よりも詳しく紹介文が書かれていることが多いですね」と落合さんは語る。

                   ◇

【ケータイ書籍を購入する方法は大きく分けて3つ】
(1)各携帯電話会社の公式メニューをたどって書店(サイト)に行く
(2)各書店(サイト)のアドレスを入力し、直接アクセスする
(3)「hon.jp」などの書籍検索サイトで書籍を検索し、各書店に飛ぶ

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